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なんと熊に会いまして

今年こそ、こどもたちとの森の活動を増やそうと、何ヶ所かの森・山へ空いた時間で下見に出掛けて良い汗をかき、時には温泉に入って帰ってくるという心地の良い時間を過ごしていた。もし良さそうな場所だったら、こどもたちと森あそびやキャンプなど楽しもうと計画していた。


その日は14時頃、距離感としては60分程度のよく整備された山道をひとりで入っていった。途中、蛇がザザザと道を横切る。気味が悪い。あ、今日は鈴を忘れた。山歩きをする父が教えてくれた熊除けの「声出し」をしながら歩き進めていく。「ぅぉーーーぅ、っほう!ぅぉーーーぅ、っほう!!」数ヶ所に設置された、熊除けの木槌もこれでもかと叩きながらゆく。山の静けさが不気味で「ぅぉーーーぅ、っほう!」と吠えながらゆく。


15分程経過したところで、目を疑った。


熊がいる・・・・


熊はこちらに気付き、すぐに茂みに逃げていった。50m先の、ほんの数秒の出来事。多分子熊か。やっべえ!!!と、来た坂道を全速力で下る私。里が見えホッとした。「そうだよな、本来、熊の住むエリアだもんな」と反省と怖さと。もし、こどもたちも一緒に居たらどうなっていただろうと考えるとますます怖い。「森のくまさん」のイメージで茶色いカワイイくまさんを普段思い浮かべるが、私の会った熊はすごく黒くて、それがリアルで、怖さがよみがえる。


役場に熊目撃の連絡をしたら、ちょうど別の方からも近いエリアで熊を目撃したとの連絡を受けまして、とのお話。私だけじゃなかったんだ・・・。同じ熊だろうか。ともあれ防災無線で呼びかけて頂きました。近いエリアといっても、私の距離感覚では短時間で結構広範囲を行動するんだなという印象。しかも日中にもそんなに行動するのか。うぅ、森あそびが遠のいていきそうだ。。


少なくとも今後は以下のことに気を付けようと反省した。


まず、熊の生態を知る。イメージをしておく。

クマの生態と被害防止 (参考:江津市HP)


森へ行く時は、

1、「熊出没注意」の場所には行かない、市町村の情報を確かめてから行く

2、ひとりでは森や山に入らない

3、こども同伴の場合、大人はこどもの人数以上にする

4、日中であっても熊対策(鈴、ラジオ、スプレー)を持参して行く

5、糞や足跡など見たら、すぐに帰る

6、もし熊を見たら二次被害防止のため市町村に連絡する


けれども日本は国土面積の2/3が森林なわけだから、それだけ熊が生息しているのも当たり前ではあるのだよな。今回は彼らのフィールドでの遭遇だったから素直に熊からの警告だと受け止め、活動はほどほどに、行く場合には安全を考慮したいと思う。場合によっては、人間のフィールドに出没するようなこともあるだろうから、森林と隣り合った人里に住む皆さんもどうぞ気を付けてください。

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