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乳腺炎になってもうた

食に関する記事を載せていると、さぞかし毎日毎食、健康的な食事をしているのだろうと思われるかもしれないが、そんなことはないのです。自分用となると特に。こどもが生まれる前は夜ごはんを食べない生活を6、7年やっていた。そして毎晩ビールを飲んでいた。こどもが生まれてからは、急に意識が変わったけれど、こども用にエネルギーを使いすぎて、大人用は粗末なもの。赤ちゃんと二人で家にいる時のお昼ご飯なんて完全に手抜き。パンやりんごをかじったり、納豆ごはんだったり。自分のために火を使うような料理をしてる暇があれば、少しでも別の家事を進める時間に当てたい、というぐらいないがしろにしていた。食べ損ねて腹が減り3時ごろに甘いものを食べてしまうパターンも。そして好きな食べ物=豚骨ラーメン、あんドーナツ、アイスクリームという始末。やれやれ。結婚してなかったら、こどもを産んでなかったら、果たして毎日ちゃんと料理なんてやったか分かりません。


第二子出産後、「え、もう働いてるの?」「そんなに動いて大丈夫か?」と言われるぐらい、なんやかんややっていた。生まれたばかりの赤ちゃんと一緒なので、外出ができなかったから家の中でできること、自分でもあきれるほどに大掃除、大洗濯、部屋の模様替え、保存食づくりなどにいそしんでいた。産前の安静時期や入院もあったから余計に動きたくて。そして結構働いている気になってたんだと思う。ご褒美的に?食べ物が堕落の方向へ(笑)。


夏の終わりのある日、珍しく40度近い熱が出た。病院へ行ったらウイルス性の夏風邪ですねーと。3日経っても熱が下がらないので、もう一度病院へ行ったら「乳腺炎」だった。通りで片方のおっぱいが張ってるな、と思ったら。高熱からの張りだと勘違いしてた。乳腺炎…聞くには聞いていたが、まさか自分がなるなんて&こんなに大変なものだなんて。結局5日間高熱と頭痛が続き、助産師さんのマッサージでその後何とか治りはした。原因――。めっちゃ思い当たる節がある…!思えば動物性脂肪の多かった最近の食事、そしてとどめのあの日食べたアレやコレ…。間違いない…。


私は何をやっていたんだろう―――。


おっぱいは赤ちゃんの体を作っている。則ち、私が食べるものは赤ちゃんの体を作っている。そんな単純なことにも気づかずに自分は適当なごはんでいいや、と思ってた。赤ちゃんになんて可哀そうなことをしてきたんだろう!涙がぽろぽろ。


本当に反省した。そして自分を含めた家族の食を改めて見直そうと思った。まず私は3食きちんと食べることにし、基本の主食を玄米にした。お昼は簡単なものでも残り物でも、ちゃんと「料理」を食べるようにした。肉を減らし魚を増やした。野菜と海藻、大豆製品をもっと取り入れるようにした。乳製品と添加物の控えめレベルをもう一段UPした。甘いものは餡子を中心にして食べ過ぎをやめた(ごはんをモリモリ食べたらあまり欲しくなくなった)。なんだかんだで、つまりは普通の和食に立ち返ることになった。


それ以来、乳腺炎は再発していない。このおっぱいなら大丈夫だよ、安心してねと赤ちゃんに今なら言える。気のせいかもしれないけど、食事改善を試みてから約3週間後、ずっと気になっていた乳児湿疹がかなり和らいだ。乳腺炎になったこと、今では逆に感謝している。食は大事。改めてそこだと。今までアレやコレやとやってきたことが「点」だったとすれば、ようやく「線」になったような。分かっていたようで、ちゃんと分かっていなかったのだ。気付かせてくれてありがとう。時間が経つにつれ気が緩むのを時々また引き締めて、でもあまりストイックになりすぎないように適度にやっている。ON/OFFのメリハリをつけて、自分の体とよく相談して、そして家族のことを思いやり。あの日の反省にいつでも立ち返れるように。

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