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BLOG

SATOかあさん部のイベント案内、活動記録、日々の徒然などを綴っています。

  • 2019年12月5日

おでんの美味しい季節になりました。我が家では、出汁は自家製だけど、ちくわ、はんぺん、野菜天、がんもなどの練り物は、いつも「おでん種セット」を買ってきて鍋に放り込んでいる。ただ、練り物はどうしても添加物が付きもの。分かってはいても使っちゃえーと割り切っている食材の一つです。


でも一度でいいからいつか「無添加のおでん」を作りたいなぁと思っていた。そんなわけで、いっちょやってみました。練り物を自作するというやつを。そしてどうせならと、その他の具材の下ごしらえも丁寧に手間を惜しまず作ってみました。子守をしながらなので、作るのに丸2日かかり、完成したのは3日目だった(笑)。その内容はこう。



出汁

昆布は水に漬けておく。かつお節を普段の2倍量にしてかなり濃いめの出汁を取る。

味付けは、出汁1.5ℓに対し、醤油・みりん各60ml、砂糖大匙1、塩ひとつまみ。


大根

外側を厚く剥く。筋っぽいのがなくなる分、こどももよく食べる気がする。

輪切りにして十字を入れ、お米の研ぎ汁で20分ほど下茹でする。

茹で上がった大根を軽く洗い、たっぷりの水にとって、大根臭さを抜く。

(ちなみに、厚く剥き取った外側部分は細切りにして、わかめサラダにした。)


こんにゃく

糸こん&角こん。下茹でしてアクを取る。角こんはリボン状にあしらう。


昆布

水に戻して結んでおく。


茹でて殻をむく。


しいたけ

なんとなく(笑)、十字の切れ目を入れる。



まずは上記の具材を出汁に入れてコトコト弱火で約1時間。じっくり味をしみこませる。



もち巾着

半分に切った油揚げに今回は玄米もちを入れて、夏に作った自家製のかんぴょうで口を結ぶ。


蒸し鶏

娘が好きな骨付き肉。折角のかつお昆布の出汁の旨味を邪魔しないように、別鍋で一度蒸し煮して余分な油分を取って、脂ギトギトにならないようにする。


はんぺん

真鱈を半冷凍状態でミキサーにかけ、山芋、卵白、砂糖を混ぜて、蒸しあげる。


練り物類

半冷凍状態でミキサーにかけた真鱈に、キャベツや乾燥エビ、ひじき、豆や銀杏などお好みの具材と合わせて、米油で揚げていく。揚げたてを必ずつまみ食いするので、少し多めに仕込むのがよい。


厚揚げ

こればかりは自家製できず、買ってきたのを追加しました。豆腐屋さん、厚揚げ屋さん、ありがとうございます。



大根など味をしみこませた先ほどの鍋に、もち巾着以下の第二段の具材を入れて弱火で10分ほど煮る(厚揚げは第一弾でもよかったかも)。


完成!

うまそーな写真じゃなくて残念。



本気のおでん。私なりの結論は―――、

「がんばったし、うまかったけど、もうやらない。」だな(笑)!!


ま、これは自己満足のたぐいですね。

揚げ物をし始めると手をとめられない。一つ一つの作業に手間が掛かりすぎてしまう。

後ろで赤ちゃんを泣かせてまで、やるもんでもないわ。ってオチです(笑)。

無添加だからすべて良しという訳でもない、ひとつの例といいましょうか。




更新日:2019年11月7日

食に関する記事を載せていると、さぞかし毎日毎食、健康的な食事をしているのだろうと思われるかもしれないが、そんなことはないのです。自分用となると特に。こどもが生まれる前は夜ごはんを食べない生活を6、7年やっていた。そして毎晩ビールを飲んでいた。こどもが生まれてからは、急に意識が変わったけれど、こども用にエネルギーを使いすぎて、大人用は粗末なもの。赤ちゃんと二人で家にいる時のお昼ご飯なんて完全に手抜き。パンやりんごをかじったり、納豆ごはんだったり。自分のために火を使うような料理をしてる暇があれば、少しでも別の家事を進める時間に当てたい、というぐらいないがしろにしていた。食べ損ねて腹が減り3時ごろに甘いものを食べてしまうパターンも。そして好きな食べ物=豚骨ラーメン、あんドーナツ、アイスクリームという始末。やれやれ。結婚してなかったら、こどもを産んでなかったら、果たして毎日ちゃんと料理なんてやったか分かりません。


第二子出産後、「え、もう働いてるの?」「そんなに動いて大丈夫か?」と言われるぐらい、なんやかんややっていた。生まれたばかりの赤ちゃんと一緒なので、外出ができなかったから家の中でできること、自分でもあきれるほどに大掃除、大洗濯、部屋の模様替え、保存食づくりなどにいそしんでいた。産前の安静時期や入院もあったから余計に動きたくて。そして結構働いている気になってたんだと思う。ご褒美的に?食べ物が堕落の方向へ(笑)。


夏の終わりのある日、珍しく40度近い熱が出た。病院へ行ったらウイルス性の夏風邪ですねーと。3日経っても熱が下がらないので、もう一度病院へ行ったら「乳腺炎」だった。通りで片方のおっぱいが張ってるな、と思ったら。高熱からの張りだと勘違いしてた。乳腺炎…聞くには聞いていたが、まさか自分がなるなんて&こんなに大変なものだなんて。結局5日間高熱と頭痛が続き、助産師さんのマッサージでその後何とか治りはした。原因――。めっちゃ思い当たる節がある…!思えば動物性脂肪の多かった最近の食事、そしてとどめのあの日食べたアレやコレ…。間違いない…。


私は何をやっていたんだろう―――。


おっぱいは赤ちゃんの体を作っている。則ち、私が食べるものは赤ちゃんの体を作っている。そんな単純なことにも気づかずに自分は適当なごはんでいいや、と思ってた。赤ちゃんになんて可哀そうなことをしてきたんだろう!涙がぽろぽろ。


本当に反省した。そして自分を含めた家族の食を改めて見直そうと思った。まず私は3食きちんと食べることにし、基本の主食を玄米にした。お昼は簡単なものでも残り物でも、ちゃんと「料理」を食べるようにした。肉を減らし魚を増やした。野菜と海藻、大豆製品をもっと取り入れるようにした。乳製品と添加物の控えめレベルをもう一段UPした。甘いものは餡子を中心にして食べ過ぎをやめた(ごはんをモリモリ食べたらあまり欲しくなくなった)。なんだかんだで、つまりは普通の和食に立ち返ることになった。


それ以来、乳腺炎は再発していない。このおっぱいなら大丈夫だよ、安心してねと赤ちゃんに今なら言える。気のせいかもしれないけど、食事改善を試みてから約3週間後、ずっと気になっていた乳児湿疹がかなり和らいだ。乳腺炎になったこと、今では逆に感謝している。食は大事。改めてそこだと。今までアレやコレやとやってきたことが「点」だったとすれば、ようやく「線」になったような。分かっていたようで、ちゃんと分かっていなかったのだ。気付かせてくれてありがとう。時間が経つにつれ気が緩むのを時々また引き締めて、でもあまりストイックになりすぎないように適度にやっている。ON/OFFのメリハリをつけて、自分の体とよく相談して、そして家族のことを思いやり。あの日の反省にいつでも立ち返れるように。


毎年6月頃から11月頃にかけて、SATOの軒先に色とりどりの野菜がズラリと並ぶ日があります。「ヤサイノイトウ」さんのお野菜です。伊藤さんは岩手県北上市で農薬を用いず固定種の野菜のみを育てていらっしゃいます。伊藤さんご本人とお話ししながら買い物を楽しんで頂ける1日です。この日は店内では伊藤さんのお野菜を使った特別メニューをご提供し、使われている野菜は全て伊藤さんから買うことができます。勿論、お野菜だけお求めになるのも大歓迎。軒先で一緒になったお客様、伊藤さん、皆さんでわいわいと会話が弾み賑やかな様子や、リピーターが多いのも嬉しい限りです。




一主婦の私もちゃっかり買う気満々。スーパーには並ばないような珍しい野菜たち。初めて調理するもの、味わうものも多く、伊藤さんに特性やルーツなどその野菜のストーリーを聞きながら買い物するのが楽しみです。買って帰るとき、ほくほくした気持ちになるのはなんでだろう。


ひとつひとつ違った色・形・大きさ、味の強さ・深みとかも、個性的というか人間みたいというか。見て、考えて、悩んで、選んで、手に取って、今日はこれにします、っていう感じは、スーパーで均一的に袋詰めされて並んでいる野菜にはあまり出てこない感覚です。じーっと見つめて目が合ったような気がする、「この子をうちへ連れて帰ろう」みたいな。単に「トマト」じゃなくて、「トマトのたろうさん、はなこさん」のように名前があるような顔してる。そうすると、家に持ち帰った野菜たちに「いやぁよくうちに来てくれたね、おいしく食べるからね」と言いたくなる感じ。で、いつもより料理がわくわくするのです。


そしてやはり”伊藤さんという人”を通して、私のもとに受け渡されたからでしょうか。バトンを渡されたような。単に「売る・買う」という関係を越えた何かがあります。よく「安心安全な野菜」というフレーズを目にしますが、それって何なんだろうなぁとボンヤリ思ったりしますが、伊藤さんから野菜を買うときは、これぞまさに「安心」だなと感じます。




伊藤さんの野菜はどれも美味しいのですが、今日は2つご紹介。



記憶を呼び起こしてくれた野菜。

昔ながらのトマト。

今市場に出回っているトマトは「フルーツ」っぽいのが多いですが、これは酸味と甘みのほかに青臭さがあって、「野菜!」という感じのトマト。

初めて食べたとき、「子どもの頃、ばあちゃんが作ってたトマトの味だぁ!」と久々にこの味と亡きばあちゃんのことを思い出し、感動したトマト。




味に衝撃を受けた野菜。

もちきみ。

一般のとうもろこしが「甘い、ジューシー、ぷちぷち」なのに対し、これは「糖度としての甘みではない、噛むほどに感じられる奥行きのある甘みがあり、豆みたいな味もして、ジューシーさはなく、もちもちした噛み応えのある食感で、”穀物”を食べてるな、という感じ」(笑)。旨いです、私はめっちゃ好きです。伊藤さん曰く、作るのが難しく、収穫タイミングもほんの一時だそうです。そんな貴重なものに出会えてよかった…。来年も是非お願いします。色味も一粒一粒違っていて、絵筆を取りたくなるような、渋く格好良い佇まい。田中泯のよう。一気に惚れました。









料理はあまり得意でないけれど、伊藤さんの野菜を買うと調子出てきます(笑)。

地味でワンパターンの私の家庭料理にも多少華やかさが出たりして嬉し。

参考までに、て程でもないですが、こんなん作りましたの記録。


シャドークイーンという名の紫色のじゃがいも。ポテサラ作ったらどうなるのかなあ?

子ども心で作ってみた。茹でるとまた上品な紫になり、名前の由来が頷ける。




ビーツ(砂糖大根)は丸のまま茹でて、粗く刻んだのをミキサーでペースト状にして冷凍保存。お菓子作りにも。でもまずは、バナナ&牛乳と合わせてビーツドリンクを一杯!




空心菜ボンゴレ       花模様のオクラ!乙女~   クイーン明太マヨ焼き





次回SATOでのヤサイノイトウさんの野菜販売は、9/11(水)!

11:30から軒先でやっておりますので是非に。

「あそび」「食」「くらし」「からだ」をテーマに、親子で楽しめる場を。そして、自然に寄り添う営みを目指して。

S A T O
かあさん部
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