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ヤサイノイトウさんのお野菜


毎年6月頃から11月頃にかけて、SATOの軒先に色とりどりの野菜がズラリと並ぶ日があります。「ヤサイノイトウ」さんのお野菜です。伊藤さんは岩手県北上市で農薬を用いず固定種の野菜のみを育てていらっしゃいます。伊藤さんご本人とお話ししながら買い物を楽しんで頂ける1日です。この日は店内では伊藤さんのお野菜を使った特別メニューをご提供し、使われている野菜は全て伊藤さんから買うことができます。勿論、お野菜だけお求めになるのも大歓迎。軒先で一緒になったお客様、伊藤さん、皆さんでわいわいと会話が弾み賑やかな様子や、リピーターが多いのも嬉しい限りです。




一主婦の私もちゃっかり買う気満々。スーパーには並ばないような珍しい野菜たち。初めて調理するもの、味わうものも多く、伊藤さんに特性やルーツなどその野菜のストーリーを聞きながら買い物するのが楽しみです。買って帰るとき、ほくほくした気持ちになるのはなんでだろう。


ひとつひとつ違った色・形・大きさ、味の強さ・深みとかも、個性的というか人間みたいというか。見て、考えて、悩んで、選んで、手に取って、今日はこれにします、っていう感じは、スーパーで均一的に袋詰めされて並んでいる野菜にはあまり出てこない感覚です。じーっと見つめて目が合ったような気がする、「この子をうちへ連れて帰ろう」みたいな。単に「トマト」じゃなくて、「トマトのたろうさん、はなこさん」のように名前があるような顔してる。そうすると、家に持ち帰った野菜たちに「いやぁよくうちに来てくれたね、おいしく食べるからね」と言いたくなる感じ。で、いつもより料理がわくわくするのです。


そしてやはり”伊藤さんという人”を通して、私のもとに受け渡されたからでしょうか。バトンを渡されたような。単に「売る・買う」という関係を越えた何かがあります。よく「安心安全な野菜」というフレーズを目にしますが、それって何なんだろうなぁとボンヤリ思ったりしますが、伊藤さんから野菜を買うときは、これぞまさに「安心」だなと感じます。




伊藤さんの野菜はどれも美味しいのですが、今日は2つご紹介。



記憶を呼び起こしてくれた野菜。

昔ながらのトマト。

今市場に出回っているトマトは「フルーツ」っぽいのが多いですが、これは酸味と甘みのほかに青臭さがあって、「野菜!」という感じのトマト。

初めて食べたとき、「子どもの頃、ばあちゃんが作ってたトマトの味だぁ!」と久々にこの味と亡きばあちゃんのことを思い出し、感動したトマト。




味に衝撃を受けた野菜。

もちきみ。

一般のとうもろこしが「甘い、ジューシー、ぷちぷち」なのに対し、これは「糖度としての甘みではない、噛むほどに感じられる奥行きのある甘みがあり、豆みたいな味もして、ジューシーさはなく、もちもちした噛み応えのある食感で、”穀物”を食べてるな、という感じ」(笑)。旨いです、私はめっちゃ好きです。伊藤さん曰く、作るのが難しく、収穫タイミングもほんの一時だそうです。そんな貴重なものに出会えてよかった…。来年も是非お願いします。色味も一粒一粒違っていて、絵筆を取りたくなるような、渋く格好良い佇まい。田中泯のよう。一気に惚れました。









料理はあまり得意でないけれど、伊藤さんの野菜を買うと調子出てきます(笑)。

地味でワンパターンの私の家庭料理にも多少華やかさが出たりして嬉し。

参考までに、て程でもないですが、こんなん作りましたの記録。


シャドークイーンという名の紫色のじゃがいも。ポテサラ作ったらどうなるのかなあ?

子ども心で作ってみた。茹でるとまた上品な紫になり、名前の由来が頷ける。




ビーツ(砂糖大根)は丸のまま茹でて、粗く刻んだのをミキサーでペースト状にして冷凍保存。お菓子作りにも。でもまずは、バナナ&牛乳と合わせてビーツドリンクを一杯!




空心菜ボンゴレ       花模様のオクラ!乙女~   クイーン明太マヨ焼き





次回SATOでのヤサイノイトウさんの野菜販売は、9/11(水)!

11:30から軒先でやっておりますので是非に。

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