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梅仕事 2022

我が家で毎年恒例となった梅仕事。いつもお世話になっている80代の親戚の方より「そろそろ時期だよ、梅取りにおいで」と声が掛かると、家族みんなでお邪魔するところから始まる。伺う度、尊敬の念を抱いて帰ってくる彼らの営み。そして頂いて持ち帰った梅は数日置いておく間、家中いい香りが立ち込めて、梅雨でジメジメした気分をさわやかにしてくれる。


我が家では、梅の状態から以下のように梅しごとを進めていく。

1.梅肉エキス(青梅)

2.梅シロップ(青梅~若干黄色い梅)

3.梅干し(熟した傷なしの梅)

4.梅ジャム(熟した傷ありの梅)

※傷のない梅を梅干し用に優先的に使い、残った傷ありの梅もできるだけ活用する。


今年は去年のがだいぶ残っているので梅肉エキスはやらないことにした。あれはかなり根気のいる仕事。の割りにたったのこれっぽっちという位しか出来ない。風邪の引きそうな時には葛根湯を飲む前にまずは梅肉エキス。うちの3歳の息子は風邪でなくても飲みたがる。ちなみに息子は梅肉エキスだけでなく葛湯も常飲しているので、いざ風邪という時に果たして効くのだろうかとも思う(笑)。


という訳で、今年は2~4の梅仕事を。

7月5日梅取り

7月6日梅の選別

7月7日梅シロップ、梅干しの下準備(容器の消毒・乾燥など)

7月8日梅干しの下準備(梅のヘタ取り、塩漬け)

7月11日梅ジャム


経験上、梅干しの梅は塩を入れたからと言って安心してはならない。梅が完全に浸かるくらいの梅酢が出るまでは毎日カビてないかチェックし、浸かっていない部分には容器を回しながら梅酢をかけてあげる。もしカビたらこちらご参考まで。浸かれば安心、あとは土用まで待ちます。


自然は待ってくれないので、何か都合があってもスケジュールは梅優先になるし、他の仕事が疎かになることもある。でもそんな事が時々あった方がよいんじゃないだろか。人間本位のものごとがあまりにも多すぎるような気がしてならない。

ある時、「梅仕事とか言って、自分で忙しくして苛々して、家族に優しく出来ないなら、やめればいいのにね~。」という誰かの会話をたまたま耳にしたことがあって頭から離れない。私は大丈夫かな、家族にやさしく出来てないのかな。梅の時期にいつも思い出す、ちょっと考えさせられるビターな気持ち。梅の甘酸っぱい香りとは裏腹に。



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