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BLOG

SATOかあさん部のイベント案内、活動記録、日々の徒然などを綴っています。

更新日:2022年7月15日

家の中に虫が入ってきても大概は外に逃がしてやるのですが、蚊だけは申し訳ないが子どもたちのため戦います。もうそんな時期なんですね。


夜中にプーンと聞こえ、押入れに眠っている液体蚊取りを思い出したが、赤ちゃんのいる部屋で使っていいのか躊躇われ、暫くの間素手で勝負。目を凝らしても見当たらないので諦め、仕方なく長袖を脱いでタンクトップになる。娘息子の毛布を首までかけてやる。こどものより不味いかもしれんが、私ので勘弁してくれよ、と寝る。


翌朝起きて娘が数ヶ所刺されており、いろんな意味で「コノヤロー許さん」と、蚊取り線香をすぐにでも買おうと決めた。折角なので安心できるものを探す。調べると、防腐剤・着色料・香料・化学合成品を使用していないものがあったのでそれにした。


というか、今まで何気なく使ってた製品、化学成分入ってたのか…そりゃそうか。またひとつ勉強になりました。どうやらピレトリンの含有量により、虫を殺す効果(蚊取り)、虫を殺さず寄せ付けない効果(虫除け)、とで製品は分かれるようで、試しに2タイプ購入。夏は縁側の網戸も取っ払って開け放って、足をぶらんぶらんさせながら、冷えたトマトやきゅうり、スイカをガブリとやるのが夢!これを使って。匂いは仏壇用の線香みたいな感じで、個人的には嫌な感じはしません。


・左/中央:菊花線香(虫除け) 角型ミニ 燃焼時間:3時間/1巻 総ピレトリン:0.1%  

・右:蚊取線香(蚊取り) 丸型 燃焼時間:4,5時間/1巻 総ピレトリン:0.36%

販売者:㈱りんねしゃ

更新日:2022年7月15日


写真で綴る、むすめ涙の保育所スタートとかあさんの入院、1ヶ月の物語。



むすめが拾ってきた松ぼっくり。

「あのねこれね、とうさん、かあさん、わたし、あかちゃん、なの。」

家族みんなが赤ちゃんの誕生を楽しみにしていた。




そんなある日、”かあさんはしごとしない。やすむ。”の紙が貼り出される。

妊娠8ヶ月、自宅安静となってしまったからである。

むむぅ、まずい。このまま無理をすれば入院という事態にもなり兼ねない。

我が家の暮らしを考えると入院などしてられない。

















春4月。3歳11か月のむすめ、保育所に通い始めるも毎日しくしく泣いている。

そんなむすめの姿に親の私たちも胸が痛む。励まし、見守り、信じて。





普段遠慮がちではっきり物を言わない節のあるむすめだが、さすがの彼女も「ほいくしょ、ひとりでダイジョブかなぁ…」が次第に「行きたくない!」という強い物言いに変わっていった。そんな中、私はまさかの入院という事態になり…。



こんな時にそばで支えてやれないなんて。




むすめと夫の二人暮らしが始まった。






私のほうは病室で24時間点滴暮らし。私がむすめにできることはないかと考えた。

文字を読めるようになったむすめに毎日手紙を書き、看護師さんに投函してもらうことにした。
















むすめは自分の保育所通いが大変なのにも関わらず、毎日かあさんとお腹の赤ちゃんにパワーを送ってくれた。




ある日の面会で、むすめが保育所でつくったというお守りをもらう。

胸がズキューーンとした。

モノから滲み出る温かさや優しさ。

そしてモノに宿る芯のある何か。それは、「それだけです」というような。

新聞紙を丸めただけのこの小さな物体に、不思議と美しささえも感じた。

これをつくる健気なむすめの姿がありありと想像できた。

本当に素敵なものをありがとう。大切にする。





入院してから2週間半。今日は待ちに待った退院予定日。

むすめの誕生日でもある。絶対に帰りたい。



しかし点滴を外してみたら、軽い陣痛のようなものが…。



このまま入院してお産まで待つという選択肢もあったが、一度家に帰ることにした。

だって「今日はうれしい日!」むすめが朝起きて一番にそう言ったんだそうだ。

陣痛が強くなったらまた病院に戻ればいい。1時間でもむすめと一緒に過ごしたい。




「おかえりー!!!」



布団に横になりながら、むすめの誕生日を祝う。

「ちがうよ、きょうはかあさんとわたしの誕生日パーティだよ。」

そうだ。入院した日、私誕生日だったんだわ…。


むすめの嬉しそうな顔。ああ、帰れてよかった。




かあさんがいない間、よくがんばったね。


オモチャや手作りケーキは準備できなかったけれど、病室には紙と鉛筆ならあったから、かあさんからの贈り物はこんなんだけど、4歳おめでとう。








翌日、本格的な陣痛がやってきた。病院へ戻る。

ほんの半日だったけれど、お腹の子がおねえちゃんに大切な時間をくれたよう。

きっといい姉弟になるよ。



むすめのお守りを握りしめ、無事出産。元気な男の子。おねえちゃんと1日違いの誕生日。

君はいいおねえちゃんのところに生まれたよ。




あかちゃん、むすめ、だんなさん、おじいちゃんおばあちゃんたち、

ありがとう。



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妊娠中、励まし支えてくださった皆様

出産後、お祝いのお言葉をくださった皆様


無事、元気な赤ちゃんが生まれました。

直接ご挨拶できず大変恐縮ですが、この場をお借りして、ありがとうございます。

またいづれお会いできます日を赤ちゃんと一緒に楽しみにしております。


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更新日:2022年7月15日

娘が2歳半を迎えようとしていた、1年前の今頃。とある窯元へ向かって秋晴れの田舎道をてくてく歩く。まだ母乳を飲ませていた娘に、そろそろ終止符を打つ頃かしらと悩んでいた私は、揺れ動く気持ちと同じように曲がりくねった道を進み、とうとう或る方の作陶展の会場へ辿り着いた。作陶するご本人にお目にかかるのも器を間近で拝見するのも初めてだった。案内状に添えられていたご本人の文章に甚く感激した私は、このような文章を書かれる方の器を是非この目で見てみたいと思い、もう暫くはどこへも出掛けなくていいからこれだけは頼むから連れてってほしい、と夫にお願いし叶えてもらったのだった。


話は入り乱れるが、そう、授乳の件。娘の母乳への執着といったら、微塵も衰えを見せない確固たるものがあった。月齢とともに回数が減ることも、何か別のことに夢中になって忘れてしまうこともなく、きっと中身は空っぽだろうのにいつまでも飲みたがった。寝かし付ける時も必須なので私以外に娘を寝させることはできない。仕事中コンコン!と扉が鳴ると、夫に店を任せて裏へ下がり暫しの授乳タイム。戻ると満席の店を夫ひとりで対応していたなんてことも。休日出掛ける時もなかなか気を遣う。ご丁寧に断乳の勧めやご指導を頂くこともあった。一番堪えたのは、唯一のひとり時間=早朝5時の珈琲タイム。一日一杯の楽しみ、淹れたての珈琲を今まさに飲まんとすその時、「えーん、おぱぱ~」と暗闇から聞こえてくるあの瞬間である。けれど、娘はおっぱいが本当に好きな子だった。それが彼女の安心に繋がるのなら、どうしてダメと言えるだろう。様々な不便や葛藤はあったが、それでも私たちは娘が欲しがるだけ飲ませようという方針でいた。両親らもよく理解してくれていた。家族みんなで娘と私の母乳の時間をとても大事なこととして過ごしてきた。しかしもうすぐ2歳半。そろそろ終わりにしてもいいかなという気持ちが強くなっていく。


さて、Tさんの器を目の当たりにした私は、これまで感じたことのないようなある種の衝撃を体の中に熱く感じていた。美しく、揺ぎ無く、確かなもの。言葉足らずで表現しきれないが、大地のような…包まれるような…何とも言われぬもの。もう40年以上もこのような厳しく地道な仕事を続けてこられたのかと思うと、もはやため息しか出ない。Tさんという人、Tさんの生み出した器、営み、時間、それらがひとつになった空間。よほどの衝撃だった。この方を知ることができて本当によかった。でも私のような人間がTさんとお話しできることなどひとつもないと思った。あまりに偉大過ぎて。到底無理なのは分かっているのに、彼の生き方に憧れのようなものを抱いてしまう。その時ハッと思った。いや、ひとつだけTさんと語れることがあるとすれば、「私は娘におっぱいをあげています」ということだ。勿論語りはしませんが。それでこの日私は改めて思ったのです。これでいいのだ、と。子どもにおっぱいをあげるという、原始的で母性的な行為のなんと美しく素晴らしいことよ。そしてその夜娘に言いました。好きなだけ飲んでいいからね、と。


器とおっぱい。何の話だ(笑)、となると思いますが、きっと私にしか通じない「私の育児雑記」。お付き合い下さり、ありがとうございます。恥も承知で今後も時々更新させて頂きます。

「あそび」「食」「くらし」「からだ」をテーマに、親子で楽しめる場を。そして、自然に寄り添う営みを目指して。

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かあさん部
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